- NMB48
- 発売日: 2015/10/07
- メディア: CD
この記事やこの記事やこの記事などで数言触れているが、ネットの有用性は疑うべくもない。拒否反応示すアホはアホ以外の何も示していない。どれだけケタはずれに有用かのへん鱗を見てみる。
- 例えばGoogle Ngram Viewerという統計サイトがある。歴史上文献の中で何て語がどの頻度で用いられていたのかをたった数クリックで統計取ってくれるページなどというシロモノ、猫型ロボット世紀でも想像つかない偉業である。
- 「The True Size of Africa」が一瞬話題になった(ような気がする)が、アフリカのみならず世界中の国や地域が他の国や地域と比して本当はどのような大きさなのかをThe True Size Of ...で知ることができる。お前が見ている紙の世界地図はすべて誤りだからな。誤りはウェブ上でしか解けない。ネットの勝ち。
- 例えばこの記事やこの記事やこの記事で利用しているMax Stirner: Der Einzige und sein Eigentumの原文ページだがその元がMax Stirner im LSR-Projektというページである。シュティルナー論は書籍に当たらなくても掲載しているページがあるのであり、シュティルナー論をここまで網羅している書籍などあるのか?
- 西洋古典作品を掲載しているThe Little Sailingのようなサイトを知っていたか?本が必要あるか?
- 誰でも知ってるperseus digital libraryなどはホームを開いたらわかるようにサイト内マップが実にわかりにくい。ただ、見たら分かるようにほとんど1語1語に辞典リンクを貼っている特徴なども含めてよくここまで作りこんだなという世界遺産もののサイトではある。
- 西洋古典作品ならGottweinのGr.Lektuereも当然知っておきたい。
- 以上3つは西洋古典の網羅的テキストサイトであるが、後2者に関しては、必要な特定ページにはGoogle検索からたどり着くはずのものであって、これらのページのホームという無駄ページに入っても意味がないしそこの検索ボックスがクソ役に立たない。糞プロジェクトグーテンベルクや有用なZeno.org様も同様。よくネット利用のトーシローが、資料となるページを紹介する上でそのサイトのホームのページ(糞和製語「ホームページ」を廃絶せよ)をただ無造作に挙げよるが、意味のないことをするな。「〇〇というサイトがあります」←しばくぞ。これはAmazonもYoutubeも同様。今では相当改善しているがこれらのサイトの検索ボックスも拙いものだったし、今でもあくまでGoogle検索から特定ページが見つかるというプロセスで動いたほうがいい。サイトの代表ページやサイトの本体そのものを挙げるのはそのサイト内の特定ページを出典明示するときにすることである。
- そのZeno.orgだが、ドイツ語文学・哲学・思想テキストを提供しているサイトとしては現在最強だろう。ちろんそのホームのページに飛び込んだりなどしても意味がなく、特定語彙と「zeno」を組み合わせてGoogleで検索する。例えばいま「stifter zeno」でググるとこうである。「schelling zeno」でググるとこうである。あくまでもZeno.orgを主にしてグーテンベルクを仕方なく使うサブにするように。
- ドイツ語絡みだがWörterbuchnetzを挙げておこう。見ての通りドイツ語各種辞典をほぼ網羅(であってあくまで全網羅とは言っていない、以下同様にして以上同様)している。例えば中高ドイツ語などこのサイトがあるから今頃マティアス・レクサーなど何の必要もない。紙バカが喜んどけ。
- いま例えばすぐみつかるのでいいから何かしらのスマホの端末でも買う(これも安くなったものだ。例えばどんな格安スマホにも驚異的画素数・高解像度のカメラが当然装備されてあり、それを「写ルンです」の90年代人から見たらどう見えることか)。タブレットでもいい。別に何の設定も要らない。そのままで、そこらのWifiでこの Wörterbuchnetzにつながればよい。図書館巨大書棚何ラック分の100冊は超すであろうレファレンスが、手のひらの上に乗る。本物の4次元ポケットだ。こういった電子媒体ネット媒体の今現在の欠点短所をあげつらうことは簡単だがそれが日々昼夜克服されてい(てやがて紙媒体を無用にする水準に達するだろう)るという事実を想ったほうがずっと建設的なこと火を見るよりも明らかである。さて「手のひらの上」だが、当Wörterbuchnetzにはグリム辞典が載っている。始まったころは工事中だったが現在では「z」まで完備している。《あのグリム辞典がCD-ROM!》だった事もすでに過去のことにすぎなくなっているのである。もちろん、Wörterbuchnetzのようなものが或る日なくなったとき(空虚な空想にすぎないが)には、まず別の類似サイトを探せばいいことだし、或いは、本シリーズのこの記事で書いた方法でPDFを入手しておいたらいいことである。19世紀時点の出版ならグリム辞典もGoogle Booksにある。そのPDFを開くための手元物体もタブレット含め日進月歩するばかりだ。
- レファレンスのサイトだが、他に、この記事に挙げた、逆引きなど語の1部分から検索できる辞典(OWIDのErweiterte Stichwortsuche in elexiko)がある。
- ハイフネーションが分かるページ(ushuaia.pl)がある。
- 非常に網羅的な辞典(DWDS (Der deutsche Wortschatz von 1600 bis heute.))がある。
- この記事でも挙げた網羅的な言語論集サイト(hispanoteca)がある。
- そしてBIBLIOTHECA AUGUSTANAという究極の文献網羅サイトがある。開いて見ての通り西洋古典を主として12言語(2019年11月09日現在で)の文献をテキスト提供している。「Bibliotheca Germanicaの年代別一覧を見れば、古高ドイツ語・古低ドイツ語・中高ドイツ語・中低ドイツ語を主とする凄まじい網羅ぶりである。20~21世紀も網羅しているからまだ相当に工事中なのだが、ゆくゆくは欧米言語文科系作品テキスト提供サイトとして最大のものになるのかもしれない。