レビなり映画なりで動物が出ると虐待になってないかどうかが騒がれることがある。確かに用心すべきことなのだろう。毎年ペットが万単位でガス室送りされていることには騒がなくても、メディア上でのせいぜい3桁を下回るのだろう虐待（のただの可能性）には神経をトガらせておきたいよな。メデ
ィア上だから広範囲に影響することが懸念されるもんな。虐待や暴行を映像で視聴することがそういったことを助長するという絶対証明なんてどこにも無いけどな。それでもメディアには用心しよう。そうしておいて、CAFOはじめ畜産業というメディアに流れない超大々的動物虐待にも（このページ参照）、動物園やサファリパークといった大々的で広範囲に影響している動物虐待にも、そもそもペット飼育という動物尊厳虐殺以外の何物でもない地球上最不要物にも、目を瞑っておこう。… そう、犬を自転車で散歩させたり・犬にヒトの「残飯」を与えたり・犬を一日中鎖につないでおいたりする各種クズどもがクズどもだという認識などは確かに広まって久しいものだが、ペット飼育自体が生態系と当の動物に何をしていることであるのかということ、これをは、自分さえ気分よければイイという（そしてそのためには「人と動物」「の関係」を語らうデッチ上げ美談等の弁明を無数に思い付く）真のクズどもという大多数派側は、一切考えない。虐待というなら動物の売買市場とペットショップの存在自体が現在進行中の大虐待大犯罪である。なるほどメディア上での動物への痛ましい鞭（或いはその演技）は痛ましいものだ。しかし、お前がポッケーッと買って飲んでるその薬の開発のために、痛ましいなんてものではいささかも済まない鋭敏激烈な長時間長期間の苦痛を伴うところの動物実験が、何百頭に行われている。それ掛ける何万だと思っとる？ここでも触れたが、その歴史（の頂点はこの半世紀以内だぞ）から全部含めて言ったら動物実験という蛮行史は、ナチとモンゴル帝国とベトナム侵略と原爆2発とベルギー領コンゴ等々を足してもまだ足りないぐらいの地上最大規模の大蛮行史である（し、畜産業がそれを大幅に上回るだろう）が、これがメディア上の「虐待」疑惑ほど騒がれることは、金輪際断じてない。
我々は、目に見える華々しい悪、てめえの心を打ってくれる悪、これみよがしで「いかにも」な悪、にしか注目できない。そしてそれは規模上も実質内容上も、誰の目にも止まらず暗黒下で粛々と進められる悪に比すると、スズメの涙ほどの些事だとすら言えてくるようなモノである。
内容を具体的に述べるまでもないほど、マフィアやヤクザの私刑が凄惨を極めるエグいものなのは、いやというほど知っている。それはさんざん見せつけられてきた。情
景が浮かびすぎるぐらい浮かぶ。一方で、CIAによる拷問が映像化されることはほとんどなく、他にも、諜報機関による拷問と言うと、ピンと来ない。こちらのほうが、見た目のエグさなどというどうでもいいものよりも正確に苦痛を与えることに傾注集中した真に痛々しい暴行であるし、行われた人口規模が比べ物にならないのであるが。同じように、数10人を「惨殺」（←？）したシリアルな「凶」「悪」「犯罪者」の蛮行のほうが耳目と咽喉と放送時間と放送局とスポットライトとGとスポットとうんちをこれでもかと集
