
- AKB48
- 発売日: 2017/03/15
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つまり相関詞はあったりなかったりする。相関詞様代名詞もそう:
So erklärt der Staat bei der »Unterrichtsfreiheit« nur dies, dass ihm jeder recht sei, […]
[…]; wir erklären endlich, dass, […]〈erklären endlich dies〉
1個目の文は「nur」を付けるものとして指示代名詞を置いているのだろう。なくて副文にそのままかかっても別にいい(»Unterrichtsfreiheit« nur __, dass ihm)が。
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ちなみにesはとにかく落ちやすい。相関詞の話ではないが、心身状態を表す文で、必要なes:
Es graut Euch vor der Berührung desselben.
が落ちる:
[…]; Mir graut und ekelt vor Mir, […]
Fortan graut dem Menschen nicht eigentlich mehr vor Gespenstern ausser ihm, sondern vor ihm selber: […]
すると、1格主語の欠落したSatzbauplanが出来てしまう。〈Mir graut es〉〈Fortan graut es〉でもいいのだが、落とされた。これは、
Ist Mir an deiner Person gelegen, so zahlst Du […]
などといった元々一切主語が無い非常に稀な文と並んで、ごっつ稀な文である。
なお、これらに於いて、たとえ主語がなくとも前置詞句は不可欠であっているということ、動詞(という文の真の核)が要求するところの補部(complement)というものに前置詞句が相当する文ではこいつは無いことは出来ないということ、を見てほしい。後に、前置詞句が不可欠なときに前置詞句の「句」相当のものは有るのに前置詞が無いなどとなってしまう異常事態を見るからだ。
(主語というのは結合価(Valenz)或いは補部(Ergänzung)の1つにすぎず、稀とは言え無い文などいくら有ってもいい。あるんかないんかどっちや。逆に多すぎる文もある:
Aber es war dies eben nur die äusserste Gewaltsamkeit des Denkens, […]
Es ist dies das Wahrzeichen aller reaktionären Wünsche, dass […]
ここでの動詞は1格主語+1格述語を求める2価動詞なのだが、Platzhalterのesが来ると1格主語が1個増えてあたかも3価になる。というかむしろesが文法を持たないという考えが拓かれてもいいのではないか。)
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ここで問題が浮上する。落ちるのが代名詞なのならわかるが、代名詞+前置詞「融合」「形」、すなわちPräpositionaladverb(ien)がまるごと落ちるのはよく考えたらおかしくないかという問題。