地上最強のブログ

しばいてくぞ

日記ブログ、始めました (8)

 

前回の記事から

動主体であるということなど、お前も気付きもしない。ひたすらどうでもいいこばかりを喋くり倒し、すぐそこにある危機は見過ごし続ける。バカは常に力点を間違える

例えば平均回帰という恐ろしい話がある。永劫回帰ではない。そっちよりももっとコワイ。心

明日のためにキスを

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理的過程ではなくて統計的事実のことである。説明はググって読めということになるが、要するに、パフォーマンスの成否に見えるものが単なる統計的傾向でもあるということである。

我々は出来不出来そのものを見ているのか、統計的傾向を見ているだけなのか、一体どっちなのか?という恐怖譚。

演習時でも本番時でも舞台上でも賭博場でもいから、うまくいくいかない、高得点を出す出せない、よく当たる当たらない、勝てる勝てない、キマるキマらない、などの、何らかのパフォーマンスや勝負や舞台やステージに臨むときの成否というものが、それをやっている本人自体・その方法自体・その取り組み姿勢のせいばかりではないとは、なかなか考えにくい。行為を行為者の内面に帰属させてしまう。そうして、叱れば伸びる論誉めれば伸びる論が大マジメで論じられる。自分はキビしくいきますだとか才能を開花させるように努めるだとかツキが回ってくるだとか調子の波だとかいう妄言が幅を効かす。

そうそうそうだよ、行為者の内的傾向の他にも環境が多いに影響するし、その日のコンディションが………いやだからそんな話をしているのでもない。

そうではなくて、パフォーマンスの成否が、思っているほどパフォーマンスの成否自体なのではなくて、そも成否だとか失敗成功だとか上達退歩だとかいうものがあんまりそういうものであるのではなくて、結果を後からふりかえって見た上

乗り遅れたバス

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どうこう言っている事柄だということでもあるということである。それはその時にはパフォーマンスであったのだが、現在時点では結果であるのである。

結果を振り返ってているだけなのに、何かしら判断ということが出来ているとか自分含め主体というものに全能的権限と全部の責任があるかのように思ってしまう。そしてそこから事象を勝手に着色し出したら後知恵バイアスであり、勝手に傾向や分布を見つけ出したらテキサスの名射手の誤謬であり、さらに、平均回帰などの事実を知らないと、結果の単なる解釈と行為そのものの出来不出来を容易に取り違えてしまう。

大成功も大失敗も、完璧な舞台も不首尾な会議も、有るには有る。どこまで個人自体の内部自体の力自体で左右出来ているかは計測できないし誰もしようともしない。環境等のすべての因子を考察に含めるなんて手間は誰も取らない。で、それらは、数を重ねる。その間にはフツーの出来栄えの回も有る。やがてこれらが数十回数百回数百万回重なり、一定の浮き沈みが見えることも有る。そう見えるだけだ。結果分布の単なる解釈だ。偶然以上のもの、有意な統計差を見るほどに目が肥えている者など普通いない、コーチにも先生にも先輩にも師匠にも教官にもトレーナーにも。ましてや得点や成績や戦績などは、分布としては(これを理解するのがムズい!)平均のほうへと収斂して行ってしまう。成功の後には失敗が、失敗の後には成功が分布はしやすい。そこから、上手くなった下手になった・賢くなった悪くなったと、誤って解釈される。教え方の問題か…叱るべきか誉めるべきか…「ちゃんと」「怒った」ほうが…等の誤判断が湧いていしまう。

多く、お前が見ているのは結果であって「成果」ではない。結果たちの統計的傾向または統計的必ずそうなる事実(平均への回帰)を今この今目にしているだけだ。今だからどうこう言っている/言えているだけだ。お前は統計を見ているのであって、叱られた誉められた子の内面に起こっていることを見ているのでも、その効果効力を見ているのでも、パフォーマンス中の根性発揮を見ているのでも、意志や努力の力を見ているのでもない。そんなものは永遠に見れない。パフォーマンス自体はいつも刹那で終わり、そうでなくても、そのソレの最中というときにはアタマは働かない。そう、「成果」「集中」「パフォーマンス」「実り」「結晶」「スコア」「成績」「成し遂げたもの」「不遇の転落」「痛恨のミス」などといったものは、かなりの部分が、意志的意志が左右していたものなのではなくて、後から振り返ってどうこう言われているだけのものなのである。

我々は、事後になって小理屈こねているだけなのである。

ところが人間は時間上の出来事たちの関係や先後関係の把握がすごくヘタクソである。この動物は、時間の理解が、弱い。さまざまなものがそうであるように、この動

次回の記事に続く