地上最強のブログ

しばいてくぞ

「法」と助動詞(マウスとキーボード)

 

マウス操作とキーボード操作がある程度交換可能である。(Alt+)Tabや各ショートカットを使えば、いちいちマウスに手を伸ばさなくても済む。アホ面でマウスに手をべっちゃり置いている絵がPC操作の基本風景みたいにカンちがいされているが、マウスは触れる程度の最小限の助けにするものである。反対に、Windows7から「スクリーンキーボード」が有って、アホ面マウスだけでもあらゆる操作ができる。

片方が片方を大部分カバーしている、互いに仕事を共有しているということ、これが、「話法の助動詞」と「接続法」「命令法」との関係に似ている。

まず「話法の助動詞」という最悪の名称だが、別に「話」す「方法」ではないし何らかの「法」的なものでもない。これはモダリティの助動詞であるのだが、しかし、モダリティを表すための方法が数々あって、その中にモダリティ助動詞が10以上あって、その中に「話法の助動詞」が6ある(möchteを独立させないとして)のだが、なぜこいつらが教科課程上ピックアップされるのかと言うと現在時制で過去強変化をするからという形態上のピックアップ理由によるに過ぎない(そうして、werden (+ würden), sein, haben, brauchen, scheinen, vorkommen, dünken等のモダリティ表現動詞がそれとして分類されないことになる)。これは「接続法」も同じで、アホ勘違いがはびこっているがドイツ語で接続法は目玉でも独特でも全くないのだが何故学習項目として1つあるのかと言うと変化形が揃ってるからというに過ぎない(JussivやOptativ等の他のModusの仕事をさせていてKonjunktivが膨らんでいるというのは理由にならない。仕事肩代わりなど他の文法項目にも幾らでも有ることである。)。逆に英語では、would等助動詞付けるだけだからということで、目立った学習項目になっていない。つまりドイツ語では、すでに知っている英語での接続法をまた学ぶというより、接続法を学ぶのである(ということに加えて、英語学習時点で接続法の意義をロクに学んでいないから、結局学び直しでもあってしまっている)。

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おかしい話というのは何にでもあって、ちょくせつほーめいれいほーせつぞくほーとバカの1つ覚えで念仏しているが、この列挙もおかしい。まず「直説法」が別に何のモダリティも表していず、いわばゼロ法である。ってか「法」に数えるな。「命令法」など、そのが2人称・単数・現在の1個しかなく使用場面もほぼ全く無く、つまりどうでもいいやつである。要するに「法」のことさらの学習項目たるや、接続法()だけなのである。しかも上記のように「接続」だけしてる訳でなく仕事が多い。

さて「法」もバカ名称だし「モード」と呼ぼう。命令モードが大したものでないやつであることの根拠、覚えるがないことの他に、そもそも命令モードはsollenでやるものだからである。以下文例Max Stirner: Der Einzige und sein Eigentumから、以下同。

[…], Du sollst Mich nicht schrecken! […] Du sollst Mir nur so lange unbegreiflich bleiben, […]
(脅威になってるなよ)(不明なやつでいるなよ)

というのは、

  • […], schreck Mich nicht! […] bleib Mir nur so lange unbegreiflich, […]

と書いてあるのと同じこと。

なお、sollenを「~べき」(←そもそもどういう意味や?答えてみろ)とするアホ教育を廃絶しろ。shouldと同じことだが、文主語にサセルという意味であって、「べき」「したほうがいい」等弱いことを言ってるのでは全くない。正反対だ。「させる」のである。脅威ニサセヌゾ。不明ナヤツデオラサセヌゾ。あのな、「~べき」で、「du sollst, denn du musst」(Nietzsche, Also sprach Zarathustra, Von alten und neuen Tafeln 9)が何と言ってるのか分かるか?アホには、「君はすべきだ、すべきだから」となってしまう(あと、2人称を「訳」すのも日本語で「2人称」を言うのもアホ誤解だが)。正解:「それしかできんから、それだけをさせられるのだ」(正解なぞがあるとして)。ここから、伝聞だの当為だのとも言える用法があることになるのだが、原義に合わせて見てみると、

Was soll nicht alles Meine Sache sein!
(何もかもが自分に関する事柄にさせられとる。〔着色詞〕のnicht
(何もかもが自分に関する事柄になっとる。)

Nur Meine Sache soll niemals Meine Sache sein.
(自分の事柄だけが自分の事柄にさせられとらんのだ。)

[…] für deren Sache Wir arbeiten, Uns hingeben und begeistern sollen.
(労働奉仕信奉させられとる。)
(労働奉仕信奉することになってる。)

[…] deren Sache Wir zur unsrigen machen sollen?
(自分らの事柄にさせられる)

Was mit jenen Feuerbachschen Worten gesagt sein soll, […]
(という文言の意味とされているのは、)
(という文言で何が言われていると言われているかというと、)

[…] als dass die Nachkommen nicht an den bitteren Erfahrungen hätten lernen sollen, sich zu fühlen.
(辛酸舐める経験から何やかや学ばされることになる。〔着色詞〕疑惑のnicht
(辛酸舐める経験から何やかや学ばないわけにいかなかった。)

命令モードで言うと、

[…] »Lass Dich nicht verblüffen!« […]
(脅威にならさせんぞ)

[…] Wirf alles Aparte von Dir, kritisiere es weg!
(自分じゃないものを分離分析させるぞ)

Sei nicht Jude, nicht Christ usw., sondern sei Mensch, nichts als Mensch!
(〇〇人じゃなくて市民であらさせんぞ)

sollenで言うと、

»Du sollst Deinen Bruder keinen Narren schelten, sonst usw.«
(「同胞やし狂人扱いすなよ」等)

»Er hätte nicht morden sollen, denn es stehet geschrieben: Du sollst nicht morden!«
(殺人すんなよと書いてあるそうだから殺人させられなかった。)(殺人禁止と書いてあると言うのに殺人していた。)(「非現実」第2式接続モードは反意の直説モードにすると「訳」したことになる)

サセル・セヨ・sollen助動詞・命令、同じこと。交換可能。繰り返すが、これらは、

  • Du sollst nicht Jude sein, nicht Christ usw., sondern sollst Mensch, nichts als Mensch sein!
  • »Schilt Deinen Bruder keinen Narren, sonst usw.«

といったものと等価である。

さて、サセラレルというのでは、実際にするか・しないか(を述べるのが直説モード)は述べていない。実際現実現象について何かを言う、これがモダリティ。

では、接続モードと交換可能なモダリティ助動詞を見て行こう。

次回の記事に続く

 

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