地上最強のブログ

しばいてくぞ

ドイツ語から日本語が分かる (2) Vor象はfeld鼻が長い (4)

 

前回の記事から

で、述部動詞との結合を可視化すると、

  • Die zwei kräftigen Männer konnten die Kiste in den Hof tragen(述部動詞).

つまりtragenに対してIn den Hof > die Kiste > nur zwei kräftige Männerという順の強さで述部動詞に結合している。どういうことかと言うと、この記事で解説している

他に例で確かめると、例えばフェリックス(フェーリクス)・ダーン(Felix Dahn, 1834–1912)『エブロイン〔Ebroin〕』冒頭の諸文。

In einer Sommernacht des Jahres sechshundertachtunddreißig nach Christus wurden vor den Thoren von Poitiers zwei Kinder geboren.

だと、

  • zwei Kinder > vor den Thoren von Poitiers > in einer Sommernacht des Jahres sechshundertachtunddreißig nach Christus
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といった風に定動詞と文要素の結合力が有ることになる。のじゃなくて、この文が最も言いたい情報がzwei Kinderであり(【いつ】【どこで】が副次的)そういうRhemaほど文の最後のほうに来るのである(複数用の不定冠詞すなわちゼロ冠詞が付いているのが今の文ではRhemaの徴表になっている)。また無冠詞単数名詞も別の根拠で文の後方に来る

次に、

In der gleichen Stunde lag in der binsenbedachten Knechthütte des Nachbargrundstückes das Weib eines Unfreien dem Tode sehr nah.

を見ると

  • dem Tode > sehr nah > das Weib eines Unfreien > in der binsenbedachten Knechthütte des Nachbargrundstückes > in der gleichen Stunde

と、やはり不定冠詞付きのRhema(定冠詞付き名詞+不定冠詞付き2格名詞という構造では全体の定性・不定性が後者に有る)が文の後のほうに来ているが、それは情報配分の故にであって、1格主語が定動詞と強く結び付いているからなのではない。実際、動詞(ここでは「nah|liegen」)に最も密接結合する「補部〔complement〕」(ここでは3格名詞)にヨリ後の席を奪われているでないか(ただ、動詞副詞Verbpartikel)の「nah」に直接係る「sehr」が更に後に来ている。ところですべてが間違った名称「分離」「前」「綴り」の間違いに関してここで他の問題と合わせて解説してる)。

次に、

Vierzehn Jahre später an einem schönen Herbstabend sprang ein starker, freudiger Knabe über die Schwelle des ehemaligen Knechthauses herein: […]

では、

  • herein > über die Schwelle des ehemaligen Knechthauses > ein starker, freudiger Knabe > vierzehn Jahre später (>) an einem schönen Herbstabend

と、まず副次的情報である時日場所を先に言ってしまって(これらの文の副詞語句の語順はこの記事ですべて見ている)、新情報たる不定冠詞付き1格主語が後のほうに来ているが、やはり定動詞との結合力の故にではない。現に、動詞(ここでは「herein|springen」)に最も密接結合する補部(ここでは場所前置詞句)に最後の席を奪われているでないか。ry)

次に、

Der alte Waffenmeister des Königs, Waltarich der Mariskalk, sah, auf der vorletzten Stufe der Marmortreppe sitzend, den Rücken an die oberste gelehnt, einen mächtigen römischen Silberhumpen Weines neben sich, mit zufriedenem Schmunzeln dem lärmenden, freudigen Treiben zu: […]

となると、

  • zu > dem lärmenden, freudigen Treiben > mit zufriedenem Schmunzeln > einen mächtigen römischen Silberhumpen Weines neben sich > den Rücken an die oberste gelehnt > auf der vorletzten Stufe der Marmortreppe sitzend > Der alte Waffenmeister des Königs, Waltarich der Mariskalk

あにはからんや定冠詞付きの、「は」付きでいかにも「主語」らしい名詞のやつ動詞から追い払われている。そして現に、動詞(ここでは「zu|sehen」)に最も密接結合する「補部」(ここでは3格名詞)が最後の席に鎮座している。ドイツ語では、いかにも「主語」らしい名詞が普通は動詞から追い払われたる位置なのである。そうして主語は通常最も「prädikatsfern」である。よって

  • Die Kiste in den Hof tragen konnten nur zwei kräftige Männer.

不定形述部動詞と一体化して定動詞(konnten)の前に来る、ということもできない(例外些少)。

* Nur zwei kräftige Männer in den Hof tragen konnten die Kiste.
* Nur zwei kräftige Männer tragen konnten die Kiste in den Hof.
* Die Kiste Nur zwei kräftige Männer tragen konnten in den Hof.

さて、以上書いてきたことも、突き詰めれば、他言語理解として大したことではない。「仙台市八木山動物公園18日、…発表した」式のアホ日本語のアホさを1つ懲らしめた所で(繰り返すが、この程度の誤表現も、外語に取り組んでいるほぼ誰一人理解していないようなのだが)、他言語を母語に移すという事がどういう事なのかについて理解が大進展している訳ではない。この記事に進んでもらわない訳にいかないのである。