地上最強のブログ

しばいてくぞ

スマホカメラと脳(※「脳」とか言ったもん勝ち)

 

前回の記事から

さが分かりにくくはあるが、夜景モード版のほうは葉や枝の輪郭が克明に写っている。

しかしこのように見ると、夜景モードというのは、単にわずかな光源から被写体の視覚像を構成しているマジシャンというだけのものだろうか。実際肉眼では右のところまで見るのが限度で、テクノロジーだと本当の実際に左のところまで「見」えているのではないのだろうか。それを提示しているのではないのだろうか。目で見て暗くてよく見えないものならそれは本当の本当にそこまでしか「見」えないものなのだろうか。ヒトの桿体細胞なり視神経なり視覚野V1~の限界と、ブツそれ自体・そのソレが本当にどこまで「見」えるものであるのかは、モトより違う。右図のように見える生物がいるのかも知れない。少なくともPixel 4(やその他のカメラ)はそういう生物なのかも知れない。

いずれにせよ見えているものの実在物は電磁波だ。電磁波を、カメラならこう解釈する、ヒト大脳ならこう解釈する。

ちなみに上掲2点だが、ここでも画質が落ちないズームを実証したくて1.5倍ズームをかけているのだが、等尺だったほうが枝がぎょうさん映っておもろかったかもしれない。アップ絵よりも引きの広角絵が欲しいところだった。そのことから思い出すのだが、Pixel 4の欠点として(電池が2800mAhで持ちが悪いの他に)よく言うように広角に弱いというのがあって、広い画角が欲しければ、前作の「3」の97°から90°に落ちた前面カメラを使うことになる(背面は52°77°)。もちろん背面カメラより画素数が落ちる(背面の普通レンズが1220万画素でCMOSイメージセンサSony IMX363、望遠レンズが1600万画素で同IMX481、前面のレンズが800万画素で同IMX520)が、実際撮ると、このようである:

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これが背面だと狭い画角になり木が迫ってくるばかり。前面カメラ、優秀で大助かり。それに、画素数が落ちてるとはいえ、画質も、どちらにせよ超絶テクノロジーなだけに、体感上の違いがあり得ないだろう。

非常によく言うように画素数は数百万で十分で画素数競争はどうかというものでもあるようだ。

(画素数の何がどうなのかの問題は込み入った話だしこの件には相当量の記事と議論があるのだが、例えば低画素数だからいいのだということを説明しているこの分かりやすい解説ページなど見てもらいたい。ちなみにここに、iPhone6のカメラが800万画素でCMOSイメージセンサソニー産だとある。「11」もソニー産だとこのページにある。)

競争の中、去年11月発表のXiaomi「Mi Note 10」の1億800万画素というのも出ている。gigapixelと言えば1999年時点で17億画素の写真が作られていて2010年代が数千億画素の時代だったが、こういうのはスマホで手軽に一瞬で撮ったようなものなのではない。1億画素をパシャパシャというのがどんだけスゴいことか。

そう言えば、回線速度はNURO光な2Gbpsも到底必要なく100Mbps下回っても一般使用では体感上の違いはまず無し(逆に非一般というのはひたすらオンラインゲームの話に限られる。PCやスマホの超高スペックはただただゲーム(特に3D)のためのもの)とも大変よく言うが、似た話である。

そうは言っても、せっかくテクノロジーが爆発的進歩したがっていてしているのだから、そう水をささないで、意味がなくてもあってもどっちにしろ、IT技術には、精密化・微細化・高機能化の道を突き進んでもらったらいいのではないだろうか。

さて暗所から抜けて昼日中だが、広角に弱かろうと夜撮ってなんぼだろうと話がなにがどないでも、結局Pixel 4は画質が超高い。

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そういった場合に、例えば風景を撮るなら、特別にどこかスポットに出掛けて入念に構えて撮るべきものだろうか。そも撮影スポットや名所は誰もが撮るところであり被写体としてオリジナリティがない。周辺近所だと、自分が住んでいる所という何よりのオリジナリティが得られる。その際に特別な技量や撮り方がまた是非あるべきだろうか。

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しょーもない近所を素人がてきとーにパシャっとやっただけで目も覚める鮮やかな絵が撮れる、そんなテクノロジーの恩恵を楽しむというカメラ時代なのではないだろうか。そう考えるとインスタ映え的な撮り方もどうだろうかというものだ。お仕着せて・装い凝らして・念入りに構えて・やっと撮った上で・さらに加工に加工、そんなコシラえ上げた写真、もうそんなのは要らないです・写真館()でやれボケというものではないだろうか。特に考えもなく日常のつまらんものを撮ってもそれが非日常で特別な画になってしまう、そんなカメラを持っているのだという自分の時代の自分の持ち物の自覚をちゃんとしたいものである。

圧縮しているから見えにくいが、贔屓目とバイアスを除いて見れば、暗所撮影画像が元サイズで見るとどれも輪郭線にノイズが有るように見えるが、明所だとそれをも免れてこのスマホカメラの超高画質だけが見えるようである。確かに、あくまで、日常の何気ない夜の近所でも、夜景モー

次回の記事に続く