地上最強のブログ

しばいてくぞ

チェス・栗饅頭・豆・ビッグフット

 

菅井友香の馬力ポーズは渡辺麻友大人ジェリービーンズの締めのポーズと同じ。

・「インターステラー」の津波は「のび太の宇宙開拓史」の津波

・……

 

2012年の映画「キャビン〔The Cabin in the Woods〕」の、地中から巨人の腕が飛び出してくるという印象深いラスト(の動画の予備)だが、ヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Švankmajer)の「オトラント城〔Otrantský zámek, 1977〕」のラスト予備)を引用している可能性がある。「キャビン」は引用映画だが、この引用に気付いている者だ居るだろうか。解釈(„Every Reference in The Cabin in the Woods“)が言うように「キャビン」側の巨大手もまた①作品外部からの手だとして、他にも、②座っている2人物を脅かす形で③地面から現れ④破壊を予示する、という共通点が有る。

「キャビン」側のラスト:

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と「オトラント城」側のラストを比較:

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本記事では、似てるなってものを収集する。

ただし、こういった話には、ここで言ったような注意が必要である。←の記事を読まないで本記事を読むこと厳禁な。

 

印象深いラストと言えば、他に、「プレデター」シリーズ最高傑作の「2」(Predator 2, 1990)のラスト予備①予備②予備③)がある:

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主役プレデターを演じているケヴィン・ピーター・ホール(Kevin Peter Hall)が3年前にビッグフットを演じていた「ハリーとヘンダスン一家〔Harry and the Hendersons, 1987〕」のラストシーン

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と同型だが、ほんわかの「ハリー」とテイストが異なり、「プレデター2」のほうは衝撃的な印象を与える。①1体でも相手にするのが難儀きわまりなかった相手が②どうやら片付いて安堵しようかという所で③実は複数居て④その複数が視聴者の意表を突く形で登場して⑤登場人物たちがあいた口がふさがらない、というモチーフ。

 

紙を折っていって月や富士山、つまり指数関数的増加だが、『ドラえもん』17巻(1979)の「バイバイン」の類話がなんぼでもあるものの、おそらく、「朝鮮の民話」3『金剛山の虎退治』(松谷みよ子・瀬川拓男、太平出版社(1972))

金剛山の虎退治 (母と子の図書室 朝鮮の民話 3)

金剛山の虎退治 (母と子の図書室 朝鮮の民話 3)

  • 作者: 松谷みよ子,瀬川拓男
  • 出版社/メーカー: 太平出版社
  • 発売日: 1972/09

の中の「欲ばり長者」第3話「大男の給料」(94~98頁)という話など知られていないだろう。ここでは栗饅頭が5分ごとでなく、豆が1日ごとに増加するというもの。なお、この松谷・瀬川の朝鮮民話だが、1~2巻がおもろないのに、この3巻だけズバ抜けて面白い。出典原話を記していないし松谷・瀬川に聞く方法も無いしだから元の話不明なのだが、表題作は固より、黙示録そのものの内容の「末世の怪物」、人類史の考察にまで喰い込みそうな奥の深いホラー「鉄を食う化けもの」、たぐいまれな感動話「にれの木の誓い」など、珠玉の逸品目白押しである。とにかく、このような、①食べ物が②指数関数的に増大して③人を動転させるというモチーフだが、初出はわからんにしても、3~4世紀インドのチェスの発明者の逸話が特に早期であろう(ということを知った元ネタが

心の仕組み 上 (ちくま学芸文庫)

心の仕組み 上 (ちくま学芸文庫)

  • 作者:ティーブンピンカー,Steven Pinker,椋田直子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2013/05/08

の238~239頁。なお、このような注記がない限りは、似てるよという指摘、すべて、自分で思いついたものである。)

 

リッキー・マーティンのLivin' La Vida LocaのサビDie Prinzen Mamaのサビがそっくり(カバーではない)とは思っていたが、まず後者からのオマージュだろう。

 

X-MEN: フューチャー&パスト』(X-Men: Days of Future Past, 2014)のセンチネルがまんま『マイティ・ソー』(Thor, 2011)のデストロイヤーだが、アベンジャーズシリーズがクソおもしろくなく迫力なく好みでない(緊張感に欠落した映像で、DCエクステンデッド・ユニバースに1億歩劣るクズ、全部観てはいるがな)一方 X-MENシリーズが(最後の『X-MEN: ダーク・フェニックス』(Dark Phoenix, 2019を除いて)ありえへんぐらい全作おもしろい。(なお、映画の話しかしてない。コミックは眼中にない。)

 

オマージュということだが、マーベル映画で、①原作コミックの②パラパラを③全画面で④数秒映すというのがある予備①予備②予備③)が、それのオマージュが日本の映画「クローズEXPLODE」(2014) の宣伝映像予備①予備②)にあることに言及しているのは、本ブログだけだろう。

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逆に日本→米国のケース。映画「エイリアン4Alien: Resurrection〕」(1997)に漫画『銃夢』9巻(1995)の1シーンとそっくりなシーンが有ることが長年気になってたところ、ググったら実に何でも出てくるもので、同じく気になっている者がいて、本当にオマージュだよという回答が付いてすらいる。今から10年前のやり取り。ただやはり、人類の大多数がそうである所のうろ覚えで書くバカで、まず、「8巻」ではなくて9巻である。(さらにこれの10年前にもここのレス31でこの話をしている者があるが、もっとうろ覚えバカである)。やっぱちゃんとググろう。「battle angel alita alien resurrection」でググっても何も出ないが、「alien resurrection ripley clones」でググるこうである

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見ての通り、うろ覚えバカが「リプリーが〔略〕部屋を撃ち尽くす」と書いているのと違って、火炎放射器で焼いたりカプセルを割ったりするが正解だ。一方、オマージュされた「銃夢」側では、

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と、ノヴァが作った被験体を銃で撃ったりその生命維持パイプか何かを抜いている。

銃夢(GUNNM) 9 (ヤングジャンプコミックス)

銃夢(GUNNM) 9 (ヤングジャンプコミックス)

 

また日本の漫画が意識されている例。
主人公が犯人かと思わせておいて犯人じゃなかったのが日本のアニメ映画「パーフェクトブルーPerfect Blue〕」(1997)、
主人公が犯人だったのがアメリカ映画「パーフェクト・ストレンジャーPerfect Stranger〕」(2007)。

 

ロボコップ」1作目(RoboCop)(1987年7月17日アメリカ公開、1988年2月11日日本公開)の「ED-209」と『ファイナルファンタジー』(1987年12月18日発売)の「デスマシーン」も似ている。発表年を見ての通り、どちらがどちらをというのでなく、偶然似ただけのようだ。ミスター・ビーン志村けん問題(ググれば無数に出る話だがこれこれこれなど参照)と違って。後に『魔界塔士 Sa・Ga』(1989)と『Sa・Ga2 秘宝伝説』(1990)にも出演。後者でED-209にさらに似る。