地上最強のブログ

しばいてくぞ

我群れる故に技あり(字余り)

 

道でただどこかを見上げていたら、一緒に見上げる者が出てきだして、足を止めて一緒になる者まで出てきだす。それだけでもキモいが、見上げてる人数が多いにつれて 一緒になる奴も多くなる。他個体のしていることに釣られ、他個体のしていることに自分を合わせてしまう。これが、人類というサルの行動だ。阿呆の絵ではない。この種の常態だ。阿呆の絵である。

御存知ミルグラムの実験、Milgram, S., Bickman, L, Berkowitz L. (1969), Note on the Drawing Power of Crowds of Different Size, Journal of Personality and Social Psychology, 13(2), 79-82(リンク切れ用の予備リンク)。知名度高く追試もようやっとるようだ。

どんな実験もそうだが、この実験にしても、何を語っているかは、色々だろう。実験実施者自身が述べていることの他にも何か解釈が引き出せるだろう。ミリグラムがどう述べているかは1ミルグラムも読んどらんし、世間一般学問一辺でこの実験をどう捉えることになっている(というのがまた同調サル行動)かは知らんしどーでもいい。自分なら、こうとらえる。これは、自分の興味関心、自分の注意意識、自分の人生全般が、他人に合わせることで、他個体に引っぱられることで成り立っているという、自分のないアワレなサル個体の様子を描いた実験だと、とらえる。

おまえは、他の個体たちが群がっているものに群がる。おまえは、群れに加わる。自分からすすんで群れの1匹になり、《その他大勢》のバカ1匹に、成り果てる。他人に自分を決めてもらうのが大好きで、群衆に人生を決めてもらうのが大好きで、統計の数字(にも劣るカス)に成るのが、ことのほか大好き。

といったことが人類種の生物上特性でこのサルの生態特徴だということが説明されてきて久しい(んだろう)もので、いくらでもそういった本があるから、とりあえずこのへん:

インビジブル・インフルエンス 決断させる力

インビジブル・インフルエンス 決断させる力

を挙げておく。2頁にある「私たちの決断は、九九・九%までが他人によって方向づけられており、むしろ他人の影響を受けない意思決定や行動を見つけるほうがむずかしい。」という基本方針が好ましい。もうこのサルは全部他人ありきなんです。自分なんて無いんです。

(なおこの本(2016年刊行初版)、107頁に「“クリプトナイト”[バットマンの力を吸い尽くす架空の鉱石]」などと書いてあるが、もちろん「スーパーマン」の間違いだ。「クリプト」と書いてて気付かんのか。教養のないバカは困るよな。このことを出版社の東洋館出版社の「問い合わせ」フォームで指摘したところ、黙殺してきやがった。東洋館出版社という誤情報を垂れ流すクズ出版社の本は買わないようにしよう。)

そういう話が重要になってくる事として、この本の主題でもあ(ったように記憶して)るが、選好とか人気とか集客とか、そういったものがある。自分が何が好きか・何を見るか・何を買うかも、他人と群れに決めてもらうのである。

例えば、バカの1つ覚えのアイフォン畜群だが、iPhoneを電子手紙の出せる黒電話以上に認識できず「スマホ」とも呼べない退化脳・劣化種と、最低限こいつが何なのかを知って使っているつもりの層とに、オツムの違いはない。大手キャリアに飼育されているかいないかだけの違い。オムツには、みんがもってるから^q^以外の選好理由(「理由」だとして)は無い。

こいつらは、とりあえず「iPhone」と書いときゃ群らがってくる。フォロー皆無で細々やってても、

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とりあえず「iPhone」と書いときゃ群らがってくる:

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集客にずいぶん差が有るが、コンテンツに違いは無い。看板が「みんな」サルを釣り、やがて群れ、群れに他サルが群がってきた、それだけのことだ。再生数多いわ!何やろ!(←アホ)というだけのこと。バズったゴミ動画、売れたカスコンテンツの原理。見てみると、クズだった。しかし公言しかねるよな、みんなが支持してんだから。こうして、あの人物この権威その組織がデッチ上がり支持され閲覧される。「歴史」いっちょあがり。それは常に錯覚の歴史。

そう、こんなに多くの人が、こんなにみんなが見てるから、だから、見る。ミルグラムだ。15人が見上げてりゃ40%が立ち止まり86%が一緒に見上げるという世にもアホな阿呆の絵。1人なら、4%しか付き合わない(上掲論文80~81頁)。数字を間違えながら引用してる者も追試で確かめたそうだが、日本のほうが相当ヒドいようだ(やっぱりな …)。客が少なけりゃ、どんなコンテンツでも、陽の目を見ない。オンリーワンなんて誰も思ってない──それは現生人類に可能な思考ではない。einzigは難し。セルフフェラも難し。(ヒトには「個」というのは理解できず、多の中にしか生きれない。自分ではなく他人の中に生きる。)

例えばYouTube、確かに再生数登録者数が内容を反映してはいる。万単位のモノは、やはり面白い。どれだけ面白そうでも、客が少ないものは、大体は、やはり努力して作ってない。(が、それも傾向に過ぎず、反証例もいくらでもある。YouTubeロングテールで、有名どころしかおすすめされない(し、そしてそいつらがマタイ効果でまた有名になっていくだけ)ものだが、やっとたまに表示されるいわゆる底辺周辺~中堅を再生していると、例えば「にんにく御殿」氏のようなチャンネルがみつかる。見ての通り、ふつうにシッカリした動画だ。万再生・万登録のチャンネルに特に見劣りしていないばかりか、再生数登録数を伏せて見せたら、中堅ユーチューバーに見えるだろう。だというのに、この後記を書いている現時点(2021年1月2日)で登録者数254人である:

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料理系はあんま見てないから比較対象が思い付かないが、料理と言えば、確かに、「きまぐれクック」(や「トミック」など)の動画などは本当に非常に面白く めちゃめちゃ完成されているものなのだが、しかしその成功は、コンテンツ自体だけに因るよりも、うまく地位を確立できる時機や時宜を得ていたからというのがそれなりにはあるだろう。似た水準のしかし低再生数の動画も、無いとは考えられない。捌き動画のあふれかえっている現時点でこの人たち並みに盛り上がるには、例えば「【素潜り漁師】マサル Masaru.」氏みたいな、有無を言わせない圧倒的にもんのすごい動画を出せる人ぐらいしかいないだろう。ハンパなことをしていては、鳴かず飛ばずなのである。ハンパなことどころか最低水準にも達していないゴミカス動画しか無いのだがしかし大物になってしまっている者、などを思い出すものだ。)

そんなことぐらいはもちろん当たり前だ。しかしこれは傾向にすぎない。支持数が増える過程は、やはり、ズルズル群れ群れ。転轍点から先は、人が増えていくというだけ。多いから、多くなる。それを本当に自分が好きなのかどうかは、考えない。

転轍点は色々あって、餌「iPhone」はその例。SNSなら、こいつらが好きな映え等を本当の本当に叶えてくれるのはGoogle Pixelの特に「4」(貧乏バカ向けの「5」や「4a」の話はせん)なのだが、みんなが持っていはしないモノは、餌にはならない:

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他にPixel 4のツイートをさんざんしているが、どれもこの程度。一方、餌が適切なら、こうなる:

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内容に何の大差もないし、示してある通り情報として誤りですらある(訂正文を読む者などまず居ないが)。誤情報なんだから、このブログ書いた時点でこんなん消したがな。人気なぞいらん。

こういうことだ。こいつらに、認識や知能を期待するのは無駄でしかない。みんながみてる^q^ものを通りすがりに見てハイ終わり。げに、これが世に言う「票」というものだ。烏合未満の衆である(烏に失礼)。

次回の記事に続く