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しばいてくぞ

なぜ誰も言わないのか① ~認知科学がアフォーダンス理論をそんなに取り入れていないのは何故なのだろうか~

ナゼー

ナゼー

日向坂46

  • 発売日: 2020/02/19
  • メディア: MP3 ダウンロード

 

1年以上も空いてようやく出たHKT48の新シングル「3-2」、これは凄い。

一言で言うと、捨て曲なし。なしもなしすぎる、1曲1曲がHKT歴代曲最上位級になっている。

表題曲は言うまでもなく、とにかくどの曲も異様にテンションが高い。《うん まあこれはな…》と思わせるところが一箇所も無い。劇場盤収録で目立たないはずの青春の出口がもうとんでもなくイイ。サウンドが激良しも激良し。

ところがキスの花びらがもっとイイ。言葉もない。往年の神曲キスは待つしかないのでしょうか?がかすんでしまうぐらい。(キス系は、SKE48キスだって左利き・ノースリーブスのキスの流星が永遠至高の殿堂入りで、キスの花びら・MINTのキスまで100マイルキスして損しちゃったキスキャンペーンまゆゆキスのソナー音などが次ぐが、勿論それ以外も全部名曲だ。)

が、おしゃべりジュークボックスがもっとさらにイイ。耳を疑う良さ、なんという大々々々神曲。HKTの特色が極まりつくしてるんではないだろうか、たぶんな。豊永阿紀の説明ではロカビリーだそうだ。なるほど!

そして最上最高のHow about you ?。この曲調では後にも先にもこれ以上のものは無いだろう。もう、評言するに、そんな言い方しか出来ない。これ以上は考えられず、何も考えられない、神曲を超えた神曲だ。聴いても聴いても聴いても聴いても飽きない。

HKTと言えば、桜、みんなで食べた大人列車といった、【いかにもアップテンポ(とでもいうのか)で明るい曲調、しかし地獄のように哀しい】曲(あのGIVE ME FIVE!のような)が特に印象的だったものだが、今回はそういうものがあったわけではなかった。ただただ、音楽がイイものはイイということがよく分かるシングルなわけである。

それにしてもなぜ今このようなモンスターが、超弩級の大傑作が出るのだろうか。思えば、今までのところ、今年の系列グループは、

  • SKE48の「ソーユートコあるよね?」シングル(ストレートな純情文句なしに最高で、10期生が感動的な渚のイメージも見事)、
  • 表題曲以外が今のところピンと来にくいSTU48「無謀な夢は覚めることがない」(ただ表題曲は言うまでもない歴史的大傑作)、
  • SKE同様表題曲がもひとつな日向坂「ソンナコトナイヨ」(ただし、青春の馬始めカップリング曲がどれも絶品)、
  • 全グループ中最愛のチーム8が奮っているジタバタ以外は印象に残りにくかったAKB「失恋、ありがとう」シングル(しかしもっと聴くとどう印象が変わるかは分からない)

と、微妙にテンションが落ちているシングルたちだったもので、そこに来てこの「3-2」シングルだったわけである。驚きという他ない。なお、今年の今のところはこういったシングルたちではあるが、乃木坂の3月のシングルのほうは、表題曲はもちろん流石ながら、卒業ソロ曲が←この記事で書いたような空前怒涛の感動傑作、しかしそれさえも上回って怒濤に感動もんなのがアナスターシャ。乃木坂2期生というのはどうしてこんなに…

 

さて本ブログは学術ブログであるが、

この記事で、動物の知性というものを見直している現代の科学が、何故か、それに関して有力な示唆となるはずのアフォーダンス理論の観点を取り入れている気配がないと書いたものだが、そう言えば、バイアス・ヒューリスティック等研究の現代心理学でも、なぜか、アフォーダンス理論に言及する筋が見当たらない。

アフォーダンス理論などは、ヒトの自称「合理」性の批判する上で、システム1的なものを考える上で、有力というより最有力の手がかりを与えるものであるはずなのに、どうしたことだろうか。

例えば

といった名著の105~107頁など、依拠しているD・デネットともども将にまさしくアフォーダンスの話をしている、周囲の環境にアフォードされている生物の話をしているところであるというのに、ギブソンなりのアフォーダンスなりへの言及が、実にいっさい全く無い。わざと無視しているかのようにすら見える。

何かいいものはないかとGoogle Booksを探しに行くと、すぐさま

なり

なりといった認知科学心理学系の本が見つかり、「Gibson」や「heuristics」や「affordance」といった語彙を使っているのが見つかるのだが、しかしながらそういう場面を、なぜか、邦訳書では、ついぞ見たことがない。

次回の記事に続く