いは、ググって出てくるISBN: 9781138785816のこれ:
Essential German Grammar (Essential Language Grammars)
- 作者:Durrell, Martin,Kohl, Katrin,Loftus, Gudrun,Kaiser, Claudia
- 発売日: 2015/02/12
- メディア: ペーパーバック
の196ペンチなり、
或いはISBN: 9783110147520(3110147521)のこれ:
の1487パンツなり、
或いはISBN: 9783631609170(3631609175)のこれ:
Korrelate Im Deutschen Und Im Italienischen (Deutsche Sprachwissenschaft International)
- 作者:Mollica, Fabio
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: ハードカバー
の130ページ~なり、何に聞きに行っても、誰もこの事態を説明しようとしていず、おそらく異常と感知してすらいない。
もちろんISBN: 9783484311244(348431124X)のこれ:
- 作者:Sonnenberg, Bernhard
- 発売日: 1992/01/01
- メディア: オンデマンド (ハードカバー)
も特に何の関係もない。
ということで、疑問出すだけで終わってしまうのも何なので、せっかくだし、ちょっと別の話をしておこう。というか、もう1こ疑問出して投げっぱなしておこう。
Präpositionaladverbienだが、da(r)-系と他にhier-系が有る。それが有るってこと、種類としてこんなんが有るってこと、前者が元人称・指示代名詞で後者がそうでもねえってこと、そんな教科書説明ならどこの誰もそのボンクラもしてよる(だろう)。
他、両者の意味の違いも、説明しようとはしてよる。いま、このシリーズやこの記事でやっているように、ググって出るスレやブログを見に行くと、例えばGerman Language Stack Exchangeの中のQuestionsの中の»da« vs. »hier« in Pronominaladverbienというスレ。回答者「5」など、場所詞のda・hierと同じ働きになっているとして、場所・時間・心の上で距離を異ならせるとして、例を挙げている:
- Was möchten Sie hierfür?
なら目の前のブツの話。手で持ってたり
Was möchten Sie dafür?
なら目の前にないブツの話、店の棚にあったり - Worum dreht es sich hierbei?
なら話者間でいま主題になっていること
Worum dreht es sich dabei?
なら第3者上に位置する主題、誰々がとかテレビでとか - Was soll ich hiermit?
いま持っているコノものデドウシロト
Was soll ich damit?
そうでないモノデ - Sie ist nicht hierzu bereit.
いま話者間で問題になっているばっかりのものそのものについて
Sie ist nicht dazu bereit.
いまじゃなくてさっきとか後々とかで話題になるもの、話者間に直接かかわってくるわけではないものについて - Ich bin neugierig hierauf.
いま眼前であったこれ、コレがオモシロイ
Ich bin neugierig darauf.
時間上いまとは別の場所にある何かがオモシロイ - Hiernach gibt es Kaffee und Kuchen.
いまのこの何かノ後デ
Danach gibt es Kaffee und Kuchen.
いつか有る何かノ後デ
なるほど分かった。それはよくわかった。これでda-/hier-の意味論には寄与した。そしてそれはda-・hier-がこの形の同形の場所詞になってしまっていてそうだということだ。で、それがおかしくないかということである。da-+前置詞のディーエーと場所詞たる„da“のディーエーは別物やろ。前者は元・代名詞や。
(少なくとも
- 作者: 橋本文夫
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2002/03/15
の98頁~及び129頁~で、一般に「Präpositionaladverbien」と呼ばれるものを、「人称代名詞と前置詞の融合形」及び「指示代名詞 der と前置詞との融合形」として説明しているし、たとえこの説明がどうであれどこであれ何であれ、普通一般の解説でdamit等をmit ihr(ihm, ihnen)等と並置しているところから、「融合形」説が含意前提されてしまっている。)
じゃあな、da(r)-系が元人称/指示代名詞なのならな、hier-系は「元」何やんねん。
なあ、これおかしないか?
代名詞と前置詞がくっついたやつがdamitなんやろ?別にこのda-は場所詞じゃなくてそれと同形のものなだけやろ?形としてda-ゆうてるだけやろ?中身代名詞なんやろ?
じゃあ「hier」mitて何やねん!!!!お前どっから出てきてん!!!!daか~よっしゃそしたらついでにhierゆうとこか^p^ てかコラ。なめてんちゃうぞ!!!!!
なお、グリム辞典に当たったところで、解明の糸口も無いからな。こういう時に辞典に当たるやつ、そもそも、語の成り立ちや構造や役割を考える上で辞典に当たる奴はすべからく無能のアホだからな。
もしかしたら、実際に【daだからついでにhier】という発生過程だったのかもしれない。本来元代名詞のdaなのに、場所詞のdaのように感じられて、da-ガアルナラhier-ダと言い出したのかもしれない。もしそうならそれはそういうものだろう。「ファック(ス)」や「テレビ」や「スーパー」や「Auto」や「Uni」や「Kino」や「段ボール」や「ノートパン」や「みーぱん」や「FF」、元が何て語なのかを思い出せる者など居ない語ばっかりだ。そんなもんと言えば、そんなもんだ。
あと、上で疑問をもう1個と言っておきながら、もう1個おそるべきものを出すが、人に対してはPräpositionaladverbienは使えない(例外の話は黙れ)と一般に言い、
- mit dem Hammer → mit ihm → damit
はあるにしても - * mit dem Kind → mit ihm → damit
はあかんと
言う、だったらだ、人を「es」で受けるとき、1/4格で受けるときはどうすんねん?
- Ich warte auf das Kind を
- * Ich warte darauf とするのが非文なのなら
- ?? Ich warte auf es
とするのか?ググってもなんも出んぞ。esに前置詞は(公式上は)付けれんぞ?それとも、この時のみは代名詞使用をあきらめて「auf das Kind」を繰り返すんか?
- Gestern habe ich ein Mondenkind gesehen.
- Heute warte ich hier auf das Kind (* darauf / * auf es).
とでもするんか?
(後記:
の第363項(267頁)に、auf das Kind は auf es とすると書いてある。)
まあ「人」なんか存在せんがな。