いだろう（しないならお前は重症だよ）。こういうものはどこまで行ってもこういうものに過ぎない。うんこに食わせるうんこ。他方真正純正の抽象思考は人口の0.0000%がようやく出来るようなものだ。そしてそんな本をまたほとんどの人類が読まないし読めない。
ところで引用文の話から外れるが、状況はもっとヒドいだろう。引用文中では古典的思想系の文献と低俗本を対比しているが、実際は古典的でもない程度の思想系哲学系ですら人口の大半が手に取らないだろう。思想系がいつまでも売れてて棚にあるような気がしても、実際の出版流通状況売れ行きとなるとブ〇〇〇フ古〇〇場の書棚を見ての通りだ。あれが人間の真実だ。良俗良識側が迷惑を攻撃する動画やコンテンツを見ていてついこういう声が一般的かとも思ってしまうが実際は攻撃されてる迷惑者のカスが人口の大半であり我が国が副流煙呼出煙地獄列島なのであるごとく、まさにそのごとく、地球上の特に極東列島上では常に必ずアカデミックな著述読書のほうが圧倒的に僅少であり、俗本ゴシップ本量産クズ「文学」から「実用」「ビジネス」等生活必死の死に物狂いヒト動物対象の掃き溜め吐きコエダメ本、こういうのが書籍の大部分なのであり、これしか読めないチンパンが人類のほぼ全員なのである。なんたってこいつらチンパンときたら高等教育を受けても読むものは新聞と雑誌でありKindleを授かっても読むものはマンガに尽きる。そら、音声吹き替えでないと映画も見れない文盲国民なんだしな。
高テクノロジーと高文明と高生活水準の現代でもこうだ。ショーペンハウアーの当時なら、今書いた罵倒のほんの3459億倍の罵倒でもまだ足りないぐらいのヒッドい状況だったのかも知れない（いや、今の日本のほうがもっとヒドいのかも知れない）。
とはいえ、読者のほうを非難している文章なのではない。さすがに客は敵に回さない：
Könnte dem Publiko die selbsteigene Einsicht hierin verliehen werden; so würde es nicht mehr die ihm zu seiner Bildung kärglich zugemessene Zeit vergeuden an den Produktionen gewöhnlicher Köpfe, also an den zahllosen Stümpereien in Poesie und Philosophie, wie sie jeder Tag ausbrütet; es würde nicht mehr, im kindischen Wahn, daß Bücher, gleich Eiern, frisch genossen werden müssen, stets nach dem Neuesten greifen; sondern würde sich an die Leistungen der wenigen Auserlesenen und Berufenen aller Zeiten und Völker halten, würde suchen sie kennen und verstehen zu lernen, und könnte so allmälig zu ächter Bildung gelangen. Dann würden auch bald jene Tausende unberufener Produktionen ausbleiben, die wie Unkraut dem guten Weizen das Aufkommen erschweren.
(Schopenhauer, Die Welt als Wille und Vorstellung Bd.2 (1844), S. 147)
（ということさえよくよく分かれば、クソ本読んで人生の時間を無駄にすることもなくなるであろう。日々量産されてる低度の文学系思想系のことだ。たしかに、ついつい新刊に手が伸びる。そういうのは確かに気になるものだが、しかし食べ物じゃないのだから、本の鮮度を問うても仕方がない。そうじゃなくて、読むべきなのは、時代を超える一握りの著者たちの古典である。こういうのに取り組まないと素養や教養というものは身に付かない。こういうのが読まれるようにならないと、量産クソ本が溢れ返り、新たに誕生する古典の邪魔になってくさりよるばかりである。わかったか。）
といった古典回帰説教はうっとしいものなのだが、思想哲学関係に関しては確かにある程度はその通りだろう。これが科学や歴史や社会論なら的外れなアホ発言であり、新しければ新しいほどイイと乱暴に考えて差し支えないのがこういった分野である。し、新刊ほど内容も実際面白い。しかしとにかく思想哲学系はそうでもないかも知れない。この記事の末尾で挙げた本のように新しいだけに実に面白いというものもあるにはあるが、これが殊ショーペンハウアーやヘーゲルやカントやニーチェなどを解説したり土台にしたりする本、ドイツ語思想系の本だと、特に我が列島では、新しかろうが古かろうがすべて総じてゴミクズのカスである。言うまでもなく、本に限らずブログ等あらゆる場面での発言が、殊ドイツ系に関しては、クズのゴミであり、思想系に限らず語学系でも歴史系でも、日本語でのドイツ紹介は、概して、100年前のカン違いで止まったまんまのクズばかりである。抹香臭く抹香をかぶった老弊害言説である。抹香が何なのか知らんがな。
